【感想】唐組 第39回公演「行商人ネモ」

「行商人ネモ」、唐組、作/演出 唐十郎、(新宿 花園神社)

今回は、どうもイマイチ乗れない、グッとこないなぁ・・・と思いながら見ていましたが、ラストシーンはよかった。今まで見た中でも、特に幻想的で美しいナァ、と。
なので、そこで帳尻があった、って感じかな。

いつもは、意味とか理屈がわからんなりに、いくつかの要素が絡み合いながら話が進行していき、そのうちに「あっ、ココとココがつながってるのかも?!」と気がつく瞬間が生まれて、オォっと引き込まれるんですが、今日はそういう展開がなかったな。一人の主役とその他大勢、で淡々と進んでた。
あまり暗い雰囲気もなくて、唐組にしては天真爛漫な舞台だったと思う。
ジューヌ・ベルヌの「海底二万海里」を下敷きにしてるようなので、そっちをよく読んだことがあれば違ったのかもなー。

ま、でも(くどいですが)ラストはホントよかった。

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