【感想】大関 真之「先生、それって「量子」の仕業ですか?」

こういう系の書籍を読む度に「わかったようなわからんような…」というふわふわした気持ちになる。
科学者の方は、正確に話そうとするあまり、説明が複雑な事象をぼかした表現でとどめてしまうからではないだろうか。
多少の誤解を招くのを承知で、物語性を導入したり劇的な展開や例えをあえてしたほうが、意外と何も知らない人にとっては印象に残るのではないかと思う。
（もちろんそれはキケンなことでもあるのだろうけど）

 

映画「マトリックス」がおもしろかったのはそういうことなんじゃないかと思う。
スタイリッシュな映像と極端な世界設定が衝撃的で大ヒット。裏設定なんかわかろうがわかるまいが、たくさんの人が面白がった。
でもちょっと深読みしたら、今のコンピュータシステムを反映した世界観であることが分かる。
ああいうフィクションの力ってすごいなぁと思うし、なかなかカンタンにできることじゃないとも思う。（なんか話がずれちゃった）