【感想】万城目学「ヒトコブラクダ層戦争」
万城目学「ヒトコブラクダ層戦争」幻冬舎(Audible)
大好きなマキメさんの作品だが、なんとなくスルーしてしまっていた。Audibleで見つけて、聴いた。
いや~長かった。たしかタイトルがもっとヘンな名前だった気が…と思ったら、改題してたんですね。
(以前の名前は「ヒトコブラクダ層せっと」)
面白くないわけじゃないけれど、マキメさん作品で感じたい雰囲気が乏しかったな。
荒唐無稽さは相変わらずだけど、最後の方は、広げに広げた大風呂敷の回収を、延々をやっているだけのように思えた。
非日常のおかしな世界が、日常の延長線上に存在していて、突拍子もない設定・展開で急にぐっと身近になる意外性にワクワクする。そこで翻弄されるフツーの人々、彼らの悲喜こもごもに、なぜかとってもキュンとくる。
というのが私の好きなマキメワールドなのです。
本作は、そもそもいろいろ盛りだくさん過ぎて…。恐竜時代とシュメール文明、どっちかだけでよかったのでは?
三秒、という能力自体は最初面白かったけど、最後の方は、便利で都合がいいだけのように思えてしまった。また、いわゆる「フツーの人(身近に感じられる人)」がほとんどいなかったのもなー。
とかいいながら、途中でやめるという選択肢はなく、最後まで読み(聴き)、楽しんだのですが。
今回も、朗読の方がお上手でよかったです。

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