【感想】ナイロン100℃「世田谷カフカ」

NYLON100℃ 34th SESSION「世田谷カフカ」~フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする~、ナイロン100℃、作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ、本多劇場

いやぁ~面白かった!
昔からケラさんの舞台を見ていたわけじゃないけれど、ここ1~2年の中ではダントツに好き!

この人の舞台は、新劇風の、ストーリーをきちんと追って組み立てていくものより、今回のような断片的なエピソードや現象をつなぎあわせて盛り上げてく感じのほうが魅力が出ると私は思う。
カフカの小説の中のエピソードと現代の役者が語るエピソード、小説に出てくる登場人物と現代の役者、そしてカフカ自身、時には楽器の演奏、時には人形劇やアニメーション、それらが互い違いに不思議な、異常なつながりを持ってシーンをつむいでいく。
明らかに頭オカシイ感じ、このヒリヒリした緊張感がたまりませんです。
最後のご挨拶のときに思いましたが、ものすごい人数が出てらしたねぇ。あの人数で、あの濃密な3時間をがっちり作り上げてるのはすごい!

ただ、ラストがちょっと物足りないというか、
うーん、ブツ切れなのが悪いとは思わないけど、インパクトにかけたかなぁ。
比べるのも無理があるけど、同様に「どこか狂った世界」である唐組は、いつものラストのパターンでいつも気持ちがパッと昇華するのですが、そういう決め手がほしかったなぁ。いや難しいことですけどね。

私はケラさんのこういう方向性の舞台を、2,3年に1回見たいかな。

今まで見たケラリーノ・サンドロヴィッチ演出舞台

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