【感想】ナイロン100℃「100年の秘密」

NYLON100℃ 38th SESSION「100年の秘密」、ナイロン100℃、作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ、本多劇場

うむ。
今回の舞台は、Twitterのタイムラインなどでも、かつて無いほど好評で、その分期待値が高まってたのだが・・・

悪くないし、すごく集中してみた。完成度高い。
音楽とビジュアル効果、ちょっとした仕草や踊り?の演出もあいかわらずすごく洗練されてる。

だけどなー。それほど「面白い!」って思わなかったなァ。
良いか悪いかじゃなくて、こりゃ好みの問題。

なんとなく、 脚本が、トマス・H. クック「緋色の記憶」の雰囲気を思い出させる。
ひなびた田舎の町。若い女教師。回想形式で、悲劇的な何かがあったと匂わせつつ、なかなかその事実を明らかにしないまま引っ張り続ける感じなどが。(ちょっと強引かな?)

でも、あそこまでドラマティックでグサリとささるものがなかったんだなぁ。
ああいう女どうしの友情は、アリだけど、でもなんか、ちょとパンチ不足。
女どうしって、もうちょっと「身もフタもない」ドライな感じもあると思うんだけどな。きれいすぎるというか。 

私は、ケラさんの舞台は、エキセントリックで話らしい話がない、悪趣味に突っ走る方のが好きだ。やっぱ。

あと、萩原聖人って、TVで見るとそれほどなんとも思わないんだけど、舞台で見ると必ず「うへぇーかっこい~」って思ってしまう(笑)。ヤサ男の危険な香りがするんだよねぇ。

今まで見たケラリーノ・サンドロヴィッチ演出舞台

 

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