森美術館 『万華鏡の視覚』展 レポート その1

4/3(金)に、森美術館 『万華鏡の視覚』展のプレス内覧会に参加したときの模様をレポートします。
今回、レポーターとして選んでいただいたLoftworkさんに感謝です。

当日は、14時過ぎから現場に行き、会場をサッと見た後、まずプレス説明会に参加。

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今回の展示は全て、ウィーンのティッセン・ボルミネッサ現代美術財団のコレクション。
フランチェスカ・フォン・ハプスブルグさんが2002年にこの財団を作ったきっかけがとにかくすごい。
ジャネット・カーディフ「To Touch」という作品に出会い、それをどうしても入手したく交渉を重ねたが、個人には売らない(=しまいこんで展示しなくなるから)というアーティスト本人の返事によって、だったら財団を作って買うわ!となったのだそうです。
それからわずか7~8年の間に、450数点の現代芸術の作品を収集したとのこと。
ううむ、すごい。
そもそも、フォン・ハプスブルグの名前にガツンときました。日本人でもよく名前を知っている(マリー・アントワネットの実家!)、ヨーロッパの本物の貴族の名前。これだけでかなりのカルチャーショックを受ちゃいました。(ただのミーハー?)

次は、本展開のキュレーター、荒木夏実さんによるギャラリーツアーに参加。
やっぱり説明を聞きながら作品を見ると、全然違いますね。よりいろんな発見を得られました。

プレス説明会、ギャラリーツアーに参加して印象的だったのは、繰り返し使われいたこの言葉「アートはコミュニケーションツール」。
当たり前のことすぎてうっかり忘れていましたが、そういえば自分だってそうでした。
子どもの頃絵を描いていたのは、自分の描いた絵を見せて「わー すごーい」って思って言ってもらいたかったから。
えらく卑近な例で恐縮ですが、まぁこれもコミュニケーションとして使おうとしてる実例ですよね(えっ違う?)。

作品と同じ空間に立って、きれいでいいなーと思うだけでもよし、なんだか分からんけど生理的に気持ち悪いとと思うのもよし。
作者の言いたいことを想像するのもよし、自分自身の昔の体験を思い出すのもよし、なんだかまったく関係ないことをふと思い出すのもよし…。
コミュニケーションて、正確に情報を伝える側面ばかり意識していたけれど、「何かをきっかけに何かが喚起される」だけでもコミュニケーションって言えるのかもね?とも思いました。

さて、次回は、私が印象に残った作品をピックアップして写真付きでご紹介します!

※Loftworkさんによる荒木さんへのインタビュー記事はこちら
みる、きく、ふれる・・・日常を変革する、新しいリアリティを体験 森美術館 『万華鏡の視覚』展(Loftwork)

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