【感想】上橋菜穂子「獣の奏者」シリーズ
- 「獣の奏者 1闘蛇編」講談社文庫(Audible)
- 「獣の奏者 2王獣編」講談社文庫(Audible)
- 「獣の奏者 3探求編」講談社文庫(Audible)
- 「獣の奏者 4完結編」講談社文庫(Audible)
- 「獣の奏者 外伝 刹那」講談社文庫(Audible)
またまたAudibleで。
今まで読んだ上橋作品「守り人」「香君」と比べると、段違いに重苦しかった…。
始まりがそのそも壮絶で、血みどろ。これはかなりしんどそうだと思ったら、やっぱりそうだった。
お話は面白い。文句無し。だから途中でやめるなんて絶対なくて、最後まで完走した。
でも、エリンは、正直、あまり好きになれない主人公だった…。
エリンは、一見、運命に翻弄された人のようだけれど、よくよく思い返してみると真逆。
自分がやりたいと思うことを絶対に諦めない人。知りたいという自分の欲・業に逆らえず、周囲を巻き込んでも、目的を成し遂げる執念の人なのだ。
彼女のおかげで、王獣を飼いならし戦争に使うことはなくなったわけだけれど…。
正直、彼女のような性格の「立派な人」は身近にいたら苦手だろうなぁ(笑
外伝での、イアルとエリンの馴れ初めも、なんだかエリンにイライラしちゃった。
結局最終的にはやりたいようにやるくせに、なにチンタラやっとんねん~!なんてね。(ごめん)
対照的に、エサルの若い頃のお話には感情移入しまくり。生まれ育った環境にとらわれ、もがき、本当に願った幸せは諦めながらも、周囲の人の協力もあって、自分の選択した道を正解にしていく。彼女こそ我慢の人。
私のような平凡な人生を歩んでいる人間にとっては、こちらのほうが共感しやすいのである…。

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