【感想】「機動警察パトレイバー」

「機動警察パトレイバー」,,
日本,1989
押井守 ,(TV)

パトレイバー劇場版第1作。
実はこれ初見。見なきゃ見なきゃと思っていながら気がついたらもう30歳すぎてたよ。
うぉぉ~、面白かったよ。ひさびさ興奮したわ。

その興奮の源は…。
私の、幼い頃からのアニメファンとして、押井作品で育ってきた者として、「原風景を見せられて血が騒ぐ」という類が半分。
社会人としてSEなどの職務経験をつんで得た知識があってこそ刺激される、設定や物語であるという点が半分。
(↑ワケわかりませんね(笑))

まさに押井ワールド全開。
都会の中の田舎、古びた下町の家々。
真夏のまぶしい日差しの中から急に家の中に入ったときの、あの目がつぶれたような暗緑色の暗がり。
その暗がりから見える外の風景は、真昼の幻想のような頼りなさ。
じっとりとした暑さだけが現実感を持つ。…

思えば、TV版「うる星やつら」はまさにこんな雰囲気がそこかしこにありました。
でも、当時は、自分が幼かったせいか、そこにそんな感じいることはなかった。
今になって見ると、なんかすごく、響くもんがありました。そんな自分にもちょっと驚き。
ちなみに、パトレイバー自体も、リアルタイムのときは全然ピンと来なくて、アニメも漫画もあんまりちゃんと見てませんでした。

これ、1989年に作ってたのがすごいよなぁ。
押井守、やっぱ変人やわ…。(←褒めてます)

唯一、ついていけなかったのは、ヒロインの野明の性格(行動の描写)かなぁ…。
ちょっと古いタイプのヒロインに感じてしまった。
他のキャラクターはすごく生き生きしてたんだけどな…。描写が極端な太田やシバさんとかも含めて。
後藤さんは、やっぱりちょっとかっこよすぎですな。なんであんな切れ者が警察なんかに残ってるねん(笑)。

お問い合わせ

制作依頼・ご感想・ご質問・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください