【感想】開高健「ベトナム戦記」

ルポ,開高健,「ベトナム戦記」, 朝日文庫

ベトナム戦記 (朝日文庫) ベトナム戦記 (朝日文庫)
開高 健

朝日新聞社 1990-10
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この本がなぜ手元にあるのか、実はよく分からない。
多分、実家にあったものをいつか持ってきたんだと思う。(両親ともわりと開高健が好きだったようなので)

一通り読んだ後、ベトナム戦争の概要さえも私はよく知らないと気が付き、Wikipediaの「ベトナム戦争」の項をざっと読んだ。いろいろ少しだけだが知ることができた。(wikiは100%信じることができないが、概要だけなら十分)

この本で描かれている出来事は、長いベトナム戦争の、まだまだ序章の時期の話だ。でも、内容はすでにもう十分に激烈だ。真実を伝えるために、全容を語ることが有用とは限らない、ということを思い知る。

私は、世界にいくつもある真実の、そのほんのほんの一部でしか、生きてない。
閉鎖的な考えかもしれないが、それは幸せなことなのだ。

これから先のことは分からないけれど。
でも、30歳半ばまで、スクスクと無事に生きてこれたというのは、ものすごく稀少価値のあることなのだ。

この本は、また繰り返し読んでいきたいと思う。

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