【感想】劇団新感線「港町純情オセロ」

港町純情オセロ」、劇団新感線、脚色/青木豪、演出/いのうえひでのり

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劇団新感線を見るのは、10年ちょいぶり!
ロビーにいのうえひでのりさんが居たので、ミーハー丸出しで握手してもらっちゃったのは私です(笑)

シェークスピアの「オセロ」の新感線版。原案があるせいか、新感線にしてはギンギラギン度が控えめ。
でも、長ーい上演時間(6時開演で、途中10分休憩を挟みつつ、9時半頃まで)を感じさせない、楽しい舞台orショーでした。

脚色は、私の好きだった劇団「グリング」の青木豪さん。さもありなん、という感じの筋立てで、納得。
最近お気に入りの俳優、イケテツこと田中哲司さん、キレッキレな演技でかっこ良かった~。
石原さとみちゃんは、可愛らしさと迫力を合わせ持つ、ザ・女優って感じ。
達者な関西弁は、NHK朝ドラ「てるてる家族」で鍛えられたおかげ?
メッチャ可愛かったのですが、ヒラヒラお嬢様衣装と関西弁で発する猫なで声のおかげで、
だんだん大屋政子に見えてきたのは内緒です・・・。

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私が前回、新感線を見たのは、社会人2年目くらいの頃。
当時観劇に凝っていた友人にたまたま誘われて行った、池袋サンシャイン劇場。
そのころ全然、舞台というものに縁がなかった私は、地味な、若干マニアックな世界を予想して行ったため、見事に裏切られたのでした。

この時の演目は、今調べたところコレでした。「スサノオ~魔性の剣」!
動画あってうれしい。見て思い出した。たしかにコレだ!


 

ロビーで、グッズ販売に群がる女性ファンたちのアツさにまず度肝を抜かれましたが、
その後舞台が始まってからの、大音響でロックが鳴り響く、歌と踊りのショーにさらにびっくり。

そしていつまでも拭えないのが、「B級テイスト」。
音楽もそこまで本格派ではないし、脚本も高尚でもなんでもない冒険活劇もの。
全体的にマガイモノな雰囲気がプンプンする。

でも、少年漫画的なワクワク感がハンパない物語にすっかり夢中になりました。
まさに「超一流B級エンタテインメント」!
(あっでもさすがにお話の詳細はもう全然覚えてないですけど(笑))

一番驚いたのは、やっぱ古田新太かなぁ。当時はまだ今ほどテレビにも出てなかったので、彼を初めて見たのがこの舞台でした。
彼の舞台登場直後、女性ファンからのキャーっという歓声が上がることに、当初ものすごーく違和感があったのです。だって、あの面構えと体型ですよ?(失礼)

でも、これがまた、話が進むに連れて、カッコ良く見えてきちゃったんですわ。
ちょっとエロくてずるくて、でも強くて頼りになる、すっごく魅力的なヒーローに、彼は見事になってました。
長い髪をなびかせながらの殺陣、うわセクシ~!って思いましたもん(笑)

そんなこんなで当時も面白かったのですが、その後、同じ友人に誘われて「キャラメルボックス」を見たりしたくらいで、観劇の趣味はその後10年ほど途絶えます。
私自身に、時間的にもお金的にも、気持ちにも、余裕がなかったからなのかな。
結婚して、30過ぎた頃に、別の観劇好きの友人に誘われて、今に至ります。

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