【感想】レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」

小説,レイモンド・チャンドラー  Raymond Chandler, 「ロング・グッドバイ」The Long Goodbye , 早川書房, 村上春樹 訳

ロング・グッドバイ
ロング・グッドバイ

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レイモンド・チャンドラー
早川書房
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なんとなく図書館で手にとった。
村上春樹の小説は好まないけど、翻訳者としては誠実な気がしている。

2014年にNHKで日本版ドラマが制作され放送された。かなり薄れた記憶を掘り起こしながら読んだ。
あの日本版ドラマの筋書きはけっこう原作に忠実だったのだなぁ。
一方で、あのドラマは、ごく個人的な体験の原作世界と違って、現代社会への風刺の色をかなり強く打ち出していたのだなとも思う。
当時はあれで面白かったが、原作を知ってしまうと、たしかにあれはやり過ぎともとれる。

この小説単体での感想はどうだったかというと、訳文特有の「面白くなくはなかったが、なんか実感としてはよくわからないな・・・」。
ドラマでの記憶がなければ、途中で挫折していたかもしれない。
高校生か大学生の頃、一度だけダシール・ハメットの訳書を読んだのだけど、あれはもっと単純に面白かったようなおぼえが・・・。しかしタイトルも覚えてないくらいだからアテにならんな。

Amzonのレビューを見ると、昔から慣れ親しまれていた、清水俊一訳「長いお別れ」の評判が非常に良い。かなり意訳・改変があるにもかかわらず、主役フィリップ・マーロウの魅力が強く感じれるらしい。
そっちも読んでみようかな・・・。

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