【感想】こまつ座第126回公演「イーハトーボの劇列車」

こまつ座第126回公演「イーハトーボの劇列車」、(兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)

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松田龍平を一度生でみたいなぁと思ってチケットを撮った。

宮沢賢治については特にファンというわけではない。井上ひさしは説教臭い感じがして若干敬遠気味で、戯曲については何も調べず先入観なしに見た。

いや、ちょっと長すぎて…前半はかなりウトウト。(前後半それぞれ1時間半くらい)
山西さんと村岡さんの芸達者なやりとりはとっても楽しかったのだけど。

これじゃいかんと、休憩時間に禁断のコーヒーを飲み(トイレが近くなるから普段は観劇のとき水分避けるのだけど)、これが今回は正解だった。
後半はスッキリ集中。

後半は、より長塚圭史さんらしい演出の切れ味があったと思う。
とはいえやっぱり、長すぎ…冗長だなぁと思う箇所がいろいろ。もっと登場人物を大胆に減らして簡略化してしまったらもっと集中できてよかったんじゃないかなぁ。
井上ひさしの脚本を削るわけにはいかんのかなぁ、やっぱ。

とはいえ、集中した後半はとてもよかった。何回もググーッと来て泣きそうになってしまった。
賢治を攻める警官(山西さん素晴らしい!)の言葉に、私自身もグサッと何度もきた。
満州国に夢を見る言動に、今の時代の鏡のようにも思えた。

舞台を見ながら、幻想的で、散文的で、整合性はないけれど印象的な物語を妄想して描いてみたい、という思いがむくむくと湧き上がった。
さて、どうしよう・・・。

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