七夕の日は、母を思い出す日

マンションの七夕さま (数年前に描いた絵です)

母が亡くなって昨日で半年経ちました。

お葬式の時などに、
「あ~、なんだかんだ言って、結局半年くらいあっという間に経つんやろうなぁ…」
とぼんやりと思ってましたが、やっぱりホンマにそうでした。
お葬式の日は、真冬らしい、空気が冷たくて空がまっ青なよい天気でしたが、
今やもう、すさまじい湿気と格闘する、曇天ばかりの梅雨模様です。毎日あづい!!

今日は七夕さまですが、この日は、母の生前から、母のことを意識する日でした。
というのは、母は、私たち子どもが独立したあとも、ひとりで小さい笹飾りを毎年作っては飾っていたからです。

母から、電話やメールで「七夕さんの飾り作ったで。そっちではやった?」と聞かれるたび、
いやもう仕事してるとそんな余裕もないし、やりたくないわけでないんやけど…わかってよ…
という若干の後ろめたさ・めんどくささとを感じながら「いや、やらんかった」と答えていました。

ここ数年は、ブログに記録が残されています。

年をとった母、淡々と振舞っていたけれど、ホンマのところはどんな気持ちを心に秘めながらこれを作ってなのかなぁ、とか考えはじめると、切ない気持ちがこみ上げてきます。

別に自分を責めるというわけではないんですが、もうちょっと近くに住んでれば、私に子どもがいれば、半日遊びに行って、七夕飾り一緒に作ったりできたのかな、とか愚にもつかないことを思ったり。

プライドの高い人でしたから、寂しいとか恋しいとか、子どもに直接本心を言うことは絶対なかったのですよね。
(ま、親子なんてそんなもんかもしれません。親子だからこそ言えないってことみんなありますもんね)

もっともっと年を取っていけば変わったのかもしれないけれど、ヨボヨボの年寄りになることはないまま、母はいなくなってしまいました。


-----

ここまで書いたんだったら、じゃぁ今年は笹飾り作ったのね?と思われそうですが、いえ、そこは別に例年とかわらず・・・

やってませ~ん。

いやだって結構準備いるじゃないですか(笑)。子どもがいたらやってるんだけどなぁ(←言い訳がましい)
季節行事じたいは私も大好きですから。

ま、そんな感じでけっきょくテキトーにごまかしてしまう私なのですが、
こういうテキトーさは、母は多分分かってくれると思います。(←勝手やな~)

あ、父は元気にやってるようです。
こうなってみると、自営業でその仕事が生きがいみたいなタチでよかったなぁと思います。

お問い合わせ

制作依頼・ご感想・ご質問・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください